「インフレ時代が訪れる」・・・という記事を読んだ。

その理由は日米の脱中国にあるという。

これまでのデフレの要因の一つとして中国の安い労働力や環境破壊による生産性の高さがあった。現在の中国の労働力は決して安くない。中国人の友達から、中国国内のライフスタイルについて話を聞く限り日本人よりもコストの高い生活を送っていることが知れる。その裏付けは賃金上昇や投資によるマネーゲームにもたらされているものだとわかる。

環境破壊に関しても時折ニュースに流れるPM2.5の状況を見れば納得するだろう。世界全体が脱炭素へ向けて舵を切る中で、説得力を得られることは難しい。

追い打ちをかけるように、人種差別や人権問題はグローバルに問題視されるようなってきた。今までは経済優先として閉口していた国々も世論に押される形で中国批判を繰り返し、不買運動も表面化してきた。

以上の理由から脱中国が進み、インフレへ向かう要因になるという推測である。

しかしながら、これがトリガーとなって日本がインフレへ向かうことが現実的なのだろうか?世界経済はポスト資本主義として新しい方向性を模索している中で、インフレという選択肢は本当に正しいことなのだろうか?

私は新しい価値観を含まないインフレには大きな成果に結びつける力がないと考えています。新しい価値とは「環境と人間の共存をベースにした持続可能な社会システム」と「人種や性別の差別の無い社会構造」だと考えています。この様な社会構造の中にインフレは適正なベクトルだと思っていません。

ニューノーマルという時代の中で中小企業の在り方もまだまだ大きく変化していくでしょう。難しい舵取りこれからも続くのだと改めて気を引き締めます。